F35次期主力戦闘機調達遅れ懸念か。・国内軍需産業の確立で国産兵器開発が急務!米国は日本に対して国産開発の邪魔をするな!次期戦闘機はユーロファイタータイフーンを再考し、心神開発を急げ!

F35調達先送り 日本に影響も

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120127/t10015575402000.html

アメリカ国防総省は、国防費の大幅な削減に向けて、日本が調達を決めている最新鋭の戦闘機F35のアメリカ軍への配備を一部先送りすると発表し、今後、日本が調達する価格などに影響する可能性も出ています。

アメリカのオバマ政権は、巨額の財政赤字削減のため、今後10年間で日本円にして37兆円余りにも上る国防費の大幅な削減を行っていく方針です。この方針の実現に向けて、パネッタ国防長官は26日、今後5年間に陸軍と海兵隊を合わせて10万人減らすほか、空軍の航空機や海軍の艦艇の退役を早めることなどを発表しました。この中で、レーダーに探知されにくい最新鋭の戦闘機F35についても、調達を一部先送りすることを明らかにしました。F35は、日本政府が航空自衛隊の次期主力戦闘機として導入することを決めていて、アメリカ軍が調達のペースを遅らせることで、日本が購入する価格が高騰する可能性も出ています。パネッタ長官は、また、国防予算が削減されるなかでも、最重要地域と位置づけるアジア太平洋地域の兵力は維持していくことを改めて強調し、日本に配備されている海軍の空母機動部隊や沖縄の海兵隊などへの影響は最小限にとどまることが明らかになりました。さらに、アメリカは同盟国との関係強化を戦略の柱の一つと位置づけており、日本に対して今後、一層の役割の強化を求めるものとみられます。

田中防衛大臣閣議のあと、記者団に対し、「F35の日本への配備の時期に、一切変更はないと理解している。アメリカの国防予算の内容は、詳細を精査していきたい。神風政務官アメリカを訪問することになっているので、詳細についてはそのときに確認がとれるのではないか」と述べました。


昨年決定された次期主力戦闘機のF35

昨年12月に航空自衛隊次期主力戦闘機の選定で米国ロッキードマーチン社のF35が選定された事が報じられた。
しかしそれから僅か1か月あまりで早くも調達遅れの懸念が出てきた。

元々F35は開発の遅れから航空自衛隊のF4戦闘機の退役の時期に間に合うのかどうか懸念されていた。
それにも拘わらずF35を選定したのは、ステルス性能を有した第5世代戦闘機であったからだ。

ステルス性能を有した戦闘機は現役の戦闘機では米軍のF22ラプターが相当するが、このF22を米軍が開発してからロシアでPAK FA、支那で殲20の開発に着手しており、日本の防空上ステルス性能を有した戦闘機を保有する事は必然であるとされていた。

しかしF35は開発の遅れから価格が高騰し、その上調達が間に合わないのであれば無用の産物にしかならない。
それに加えF35は9か国による共同開発である為に、この開発に参加していない日本が図面を買い取ってライセンス生産が出来るか疑問だ。

もしライセンス生産が出来ないのであれば、日本の防衛産業が危機的状況に陥る事になる。
三菱重工では昨年までF2戦闘機をライセンス生産していたが、最終機を納入して戦闘機部門に空白が生じている。
正直メンテナンスだけでは防衛産業を維持して行く事は難しい。

もちろん日本の防空上ステルス戦闘機は必要である事は間違いないが、日本の防衛産業が壊滅的打撃を受けるのはそれ以上に危険な事だ。
ここはライセンス生産可能なユーロファイタータイフーンを納入し、その間は国産ステルス戦闘機の開発に早急に注力するべきである。


ユーロファイターは対艦対空を一度にこなせるマルチロールファイター

ユーロファイターはF35のようなステルス性は有していないが、対艦対空を一度にこなせるマルチロールファイターだ。
それに加えて高い敏捷性があって、日本の防空に適した機体であると言える。

そして100%の日本でのライセンス生産が可能であって、日本の防衛産業を維持して行く意味でもユーロファイターは最適な機種である事は間違いない。

ただし支那や朝鮮と言ったならず者国家が存在する以上、将来の主力戦闘機となるかは少々疑問符が付く。
現在支那は空母を建造中であるし、将来的に東シナ海に出てくる可能性が高いだけに、やはりステルス性能を有した戦闘機が必要となって来るからだ。

その為、日本は国産の武器開発、特に戦闘機・空母・原子力潜水艦の開発に着手するべきだ。
アメリカは日本のF2国産戦闘機開発に横やりを入れて無理やり共同開発にした経緯があるが、もうそれは出来ないであろう。
第一、戦闘機を納入すると決めても納期が間に合わないでは、戦闘機を独占的に売るアメリカは責任を果たしているとは言えない。
無責任極まりない失態をしておきながら、国産開発は許さないではまるで筋が通らない。
ここらでバカ高い兵器とはおさらばして、国産の技術の粋を集めて最新最強のステルス戦闘機を造ってみようではないか。


技本が三菱重工を主契約に開発を進める先進技術実証機『心神

日本では今、様々な先進技術を実証するための研究が防衛省技術研究本部で行われている。
その一つが先進技術実証機『心神』だ。

まだ実証機の段階で戦闘機とは足りえないが、高いステルス性の実証はすでに終えていると言う。
問題は戦闘機用のエンジン開発であるが、日本の高い技術力を持ってすれば世界最強の戦闘機を開発する事は可能であると思う。
そして日本の細やかな性質上、各状況にあった最適な機体を作ることが出来よう。

例えばドッグファイトに有利な高い敏捷性には、機体を小さく軽くしてそれでいてパワーが強大である機体とか、対艦に至ってはたくさんの武器を格納する事が可能とか、日本得意のエコ戦闘機として航続距離が長いとか、いろいろと開発出来るのではないだろうか?

日本は今まで防衛産業をある意味押え付けて来た。
アメリカを見ても防衛産業は各国へ輸出する事でも大きな利益を得るし、そこで開発された技術は民間のありとあらゆる産業に転用が可能なのである。

日本は今こそ自主防衛に転換し、国内防衛産業を活発化させて防衛力強化・景気回復に努めなくてはならないはずだ。